白内障手術の痛み

白内障の手術を行う場合にはその痛みを抑えるためにさまざまな麻酔方法があります。
ここではそのいくつかを紹介します。


【点眼麻酔】

目薬で行う麻酔です。表面麻酔になります。ほとんどの場合これだけで痛みは感じなくなります。


【テノン嚢下(のうか)麻酔】

白目の周りにはテノン嚢とよばれる部分が存在します。この麻酔はそこに注射をする痛み止めになります。注射と言っても目玉に刺し通すわけではなく、先の丸い針で注入します。麻酔自体が痛くないように、前もって点眼麻酔をします。


【前房内麻酔】

黒目のへりを切った後に、目玉の中に麻酔薬を注入する方法です。黒目のへりを切るときには、点眼麻酔をしておきます。


【球後麻酔】

下まぶたの下の眼のくぼみから曲がった針を挿入して、目玉よりも後ろの方に痛み止めを入れる方法です。注射自体が目玉の裏までもっていくため、結構痛いようですが、手術が長引きそうなときや、手術中に目玉が頻繁に動きそうな人に適しています。


【全身麻酔】

普通はやりません。余程じっとしていられないなどの事情がある患者さんの場合は行うこともあるようですが。